Monday, March 10, 2008

ジャズのインプロヴィゼーションの秘密 (目からうろこ記事!)


John Hopkins Universityで面白い研究論文が発表されました。

ジャズミュージシャンがソロなんかでインプロヴィゼーションを行う時に、脳のある特殊な部分が使われる、という研究結果です。 MRIを使って、ジャズピアニストるんるん数人を相手に演奏をさせながらインプロヴィゼーションをさせ、脳内の活動を調べた実験で得られた結果です。

実験結果によると、前頭前皮質という部分が非常に活発になるらしいです。 ここは人間の脳でも非常に高度な部分で、自己主張や、個性を表すような活動を指示す部分だそうです。 ソロと言うのは自己表現のフォームですので、まぁこれは納得の出来る実験結果ですよね。

面白いのは、合わせて、前頭前野背外側部という部分の活動が非常に低下している、という点です。 この脳の部分は、計画的な行動や自己規制/コントロールをつかさどる部分です。 ジャズインプロヴィゼーションというのは、パターンや規則といった決まりやルールの積み上げと努力から出てくるのではなく、こういった規制から完全に開放 された形で行われる、という事なのでしょうか? まるで白いキャンバスに自由自在に絵をかくように。。。

どうも研究結果をそれを言おうとしているようです。 という事は巷に溢れているジャズ理論の本は何なんでしょうか? う~ん、もしかしてジャズ理論、と言うのは 「後から作られたもの」 であって、知識として蓄えるのはいいけど、実践には全く役に立たない、という事なんでしょうか? そうだとしたら、それは恐ろしい話で、これから音楽に対する考え方、根本的にに変わってしまいそう。。。。

今度ジャズでソロを演奏する時は、おでこのあたりが ぴかぴか(新しい)ボーッぴかぴか(新しい) と光っているかもしれませんが、それは前頭前皮質が一生懸命活動しているからですよ。

記事はここ:
http://www.hopkinsmedicine.org/Press_releases/2008/02_26_08.html

論文全部を読む元気のある人はここ:
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0001679;jsessionid=D663D4BED4616006324374A358254A02

いや~、今日はまじめな事書いたぞ。
ぜひ、皆さんのお考えを聞かせてください。

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